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2020.06.16Vol.450 オリジナリティに価値を置きすぎリティ

 ここ1か月ぐらいはコロナについて書くことを自粛していた。恥ずかしいので自分の文章を読み返すことはほとんどないのだが、何かのきっかけで目を通すと、2つ、3つと読み進めてしまい「誰や、こんなおもろいこと書くのは?俺や~ん」となる。つい数週間前に読み直していると、短期間のうちに都知事の批判を2回もしていることに気づいた。しかも内容がほとんど同じ。「こりゃアカン」となった。コロナをテーマにし続けると、露出度が高いので知らず知らずのうちにそのようなことが起こってしまうのだ。
 『プログリット』という会社がある。提供しているサービスの説明として、HPに次のようにある。「プログリットは、英会話スクールではありません。本気で英語力を伸ばしたい人のための英語コーチングサービスです。あなたの英語力を伸ばすために必要なこと。それは英会話レッスンではなく、良質な学習です。プログリットはあなたの目標に最短距離で到達するためのノウハウと成果が出るまで継続するためのノウハウを全てお伝えします」。
 興味を持ったきっかけは、彼らが「市販のテキストのみを使用する」と謳っていたから。短期集中型ということもあり料金が非常に高い。そのような意味では、ライザップの英語学習版といった感じである。「ライザップ プログリット」でググってみると、ライザップはライザップでも「ライザップイングリッシュ」と比較されていた。そう言えば、そんなサービスを始めた、というのを目にしたことがあったような。
 コーチングというのは一時期随分と流行った。一般社団法人日本コーチ連盟のトップページで、以下のようなことが述べられている。

 コーチング(Coaching)と聞くと、スポーツの分野などにおいて監督が選手を教え導く、すなわちティーチング(Teaching)をイメージされるかもしれません。しかし、コーチングとティーチングは異なる方法です。
 一般にティーチングは、親・先生・管理職などの立場にある者が、子・生徒・部下などを豊かな知識や経験に基づき、目標達成へと導くための指導方法です。そのため、指示・命令型の答えを与えるコミュニケーションに陥る傾向があるようです。
 一方で、コーチングでは「答えを与える」のではなく「答えを創り出す」サポートを行います。この考え方は「答えはその人の中にある」というコーチングの原則に基づいています。
 
 ティーチングではなくコーチング。これ、怒るではなく叱る、と同じようなにおいがする。どちらも言いたいことは分かる。ただ、先のHPを眺めてみても、方法論のことばかりが並んでいた。どうにかしてあげたい、という思いが無ければそんなものは何の役にも立たない。どうせできない、とあきらめてしまっている子に「やりもせずに投げ出すなんてふざけてんのか。できるまでやれ!」と本気で怒ってあげないでどうする。寄り添ってあげる必要なんてない。どうも、コンジョウイング連盟理事長の松蔭です。くだらない話はさておき、心に響かせるためには、表情をよく見て、言葉を選んで、タイミングを見計らって、適切な強さで伝える。そして行動に変化が表れるまで、手を打ち続ける。もちろん、その子が自力でどこまでならできるかを見極めてあげなければいけない。そのギリギリのところを乗り越えたときに「できた」という手応えが得られるのだ。
 上記HPの文言について、少し触れておく。ティーチングをする立場の者は、実際に豊かな知識や経験を有しているのだろうか。適切な目標設定をしてあげられているのだろうか。コーチングの方では、本当に「答えはその人の中にある」のだろうか。無ければ「答えを持てるようにする」ところから始めてあげないといけないのではないだろうか。
 先日の面談で中学受験生の男の子(A君とする)のお母様が、「(同級生の)B君のお母さんとよくランチをするのですが、『松蔭先生に褒められるときが来るのかなぁ』と2人でよく話しているんです」と教えてくれた。偶然にも、今回2人とも初めて褒めた。ランチも自粛していたとのことなので「もうそろそろ大丈夫なはずです。せっかくだからおいしいご飯を食べて来てください」とお伝えした。B君は、私に何度も怒られ、その度に泣いていた。4年生の頃に進学塾で地獄を見て、新5年生のタイミングで入塾し、6年生になって志高塾一本に切り替わった。面談の際、B君のお母様が「先生、この前初めて習った算数の問題を自分から説明し始めたんですよ」と嬉しい報告をしてくださった。
 今回、「オリジナルという言葉は思いのほか厄介である」ということをメインテーマにする予定で、『プログリット』の話を持ち出した。彼らがオリジナルのテキストを作らないことを評価してのことである。それなのに、話がコーチングの方にそれ、その結果タイトルが行方不明になってしまった。どうにか探し出して、中身とはほとんど関係ないのに元の位置に据えてみた。
 東京アラートなどという、よく分からんオリジナリティを出そうとするから、、、やめとこ。

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