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2024.06.04Vol.640 欧州旅行記 ~番外編の続き~

 2週間前に、ここで「(タイパ)=(効果)÷(時間)で表せるが、『タイパ』と口にする若者の多くは、(時間)に入れる数字がどれも小さいのだ。」と述べた。先週、ヤフーニュースのトップページで、「1試合3分 プロレスにもタイパの波」という記事を見つけた。時間を短くすればタイパが良くなるわけではない。このタイトルは明らかにおかしい。
 大谷翔平やダルビッシュ侑らが所属するメジャーリーグ・ベースボールでは、昨シーズンからピッチャーがボールを受け取ってから投球動作に入るまでの時間が制限されるようになった。試合時間を短縮するためである。もし、上のプロレスのように「効果」を無視すれば、現行の9回ではなく6回までにする、スリーアウトではなくツーアウトチェンジにする、などということになってしまう。前回紹介したハンガリーの大学の医学部に通う女の子は、小1から大学受験が終わる高3まで志高塾に通い、算数、数学のかなりの部分を私が教えたこともあり、帰国した際に算数の授業を手伝ってもらっている。私の指導方法を最もよく理解しているからだ。今回、勤務日時に関して以下のようにやり取りをした(必要な個所以外は省略しているが、原文のままである)「6月24日(月)、28日(土)、7月1日(月)に西北に入って欲しいです。また予定を聞かせてください」、「24日、1日は何時でも大丈夫です。28日の金曜日は何時でも大丈夫ですが、29日の土曜は16時まで可能です」。この気遣いのある返信にはとても感心させられた。28日は金曜日なのだが、私は「28日(土)」と間違えてしまった。普通であれば、「28日(金)ですか、それとも29日(土)ですか?」と聞き直すところなのだが、それをせずに両日の都合を伝えて来たのだ。ラインの一往復分のやり取りが削減されたことではなく、私のミスを浮き彫りにせずに、かつ私が求める情報を提供しているのだ。「コスパ」という言葉自体好きではないが、もし使うのであればこういう時にこそ、である。
 先週、元生徒ラッシュであったことに言及したが、不思議なことに木曜にも同様のことが起こった。インターナショナルスクールに通う中2の元生徒のお母様から、夏休みが3か月ぐらいあるため何か良いプログラムを知りませんか、と尋ねられた。また、高校からアメリカの現地校に入学した高3の女の子が、夏休みになったタイミングで帰国して私を訪ねて来た。そして、「日本の大学を帰国子女枠で受ける予定にしているのだが、そのためには履歴書に書けるような課外活動をする必要がある。何をすれば良いか」と相談された。夏休みに子供や学生向けのプログラムは数限りなくあるが、それっぽいもので溢れている。今調べたわけではないが、きっと「自然」、「コミュニケーション」、「自立」などの言葉がそこかしこに散りばめられているはずである。そこに「英語」が加われば、貴重な体験を積ませたい親にとってばえるプログラムとなること間違いなしである。息子たちがまだ園児だった頃は、お遊びで良かったのでYMCAの宿泊キャンプに参加させていたが、小学校に入ってからは一度もない。
 そこで、大学生の頃に教えていた当時高校生であった元生徒に連絡することにした。彼は、現在38歳で、30歳で会社勤めを辞め、その後は独立して「旅」をキーワードにしていろいろな仕事をしている。無人島に大学生たちを連れて行くこともあれば、旅好きが集まるシェアハウスを東京でいくつか経営したり、その経験が評価され、大学に非常勤講師で呼ばれたりもしている。フェイスブックでその活躍ぶりを見ていたので、彼であれば本物の体験をさせてくれるはずだと期待してのことである。結果的に、千葉県の館山市が協力している、ある物件の実際のリノベーションに関わらせてくれることになった。町おこしの一環のプロジェクトである。自然の中で、椅子やら棚やらを作る工作ではなく(それを全否定する気は無いが)、その建物で実際に使われることになる家具などを製作するのだ。高一の長男も夏休みに入ってすぐの7月末に参加させる予定でいる。このように書くと、「元生徒のために親身になって相談に乗る良い先生」というように映るかもしれないが、そんなことはない。今回の件で言えば、元生徒と連絡を取るきっかけをもらえたのだ。用もなく「最近どう?」と声を掛けるのは気が引けるが、具体的に相談したいことがあれば、それを理由にコンタクトを取ることができる。
 この週末、土曜から月曜に掛けて二泊三日で、一人で福岡に行ってきた。3月に初めて北海道でゴルフをした際に、そのことを嬉しそうにフェイスブックであげたら、それを見た元同僚が、「福岡で一緒にゴルフをしませんか」と声を掛けてくれたからだ。20年ぶりぐらいに会ったので、当然のことながら積もる話がたくさんあり、彼自身も経営をしているので、何気ない会話の中にためになる話がいくつもあった。また、向こうでの友人も何人か紹介してくれた。それゆえ、早くも9月の再訪の日付まで決まった。
 この1週間、元生徒が私に連絡をしてこなければ、次回こそマンハイムのロッカーの話をする予定にしている。冒頭のプロレスの記事を読んでいただく必要は無いのだが、一応、URLを貼り付けておく。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e6afaa3d5746952f790f7d1728e295af6f4bca46

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