志高塾

志高塾について
志高塾とは
代表挨拶
通塾基本情報
アクセス
お問い合わせ
志高塾の教え方
指導方法
志高塾の作文
志高塾の添削
読解問題の教え方
使用教材と進め方
志高塾の教え方
志高く
志同く
採用情報
お知らせ
志高く

2020.04.07Vol.441 つらつらつらら

 周りをキョロキョロして顔色をうかがいながら自らの立ち居振る舞いを決めるのではなく、自分のやりたいことと人に喜ばれることの交点を探したい。
 かっこつけてみたものの、正直今回に関してはそれなりに人の目を気にしたので少々首が痛い。
 この期間は子供にとって非常に重要である。良い習慣を身に着けさせる絶好のチャンスである。当初は春休みが終わるまでの1か月の予定であったのが、GW明けまでとなり結果的に2か月になった。3月の一か月間、毎日のように新6年生の長男と新4年生の二男を午前に西北に車で連れて行き、15時前後に電車で帰らせていた。生活のリズムを整えた結果、二男が読書家に変身した。それに関しては「ずっとずっとやっと」というタイトルでここでのテーマにしようかと考えたぐらい親としての喜びは大きい。生徒にも人気の富安洋子の『シノダ!』のシリーズを11冊、それに加えて斉藤洋の『西遊記』を12冊、他の作家の『西遊記』上中下巻を読破し、今は『ホッツェンプロッツ』。以前から読み始めると30分でも集中していたのだが、日々の些事に追われ後回しになっていた。今は車の中でも黙々と読んでいる。
 元々本に親しんでいた長男に関しては、本のレベルを一段上げられた。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を薦め、8巻中4巻まで来た。また、『飯田浩司のOK! Cozy up!』を聞きながら、社会で起こっているなどに関しても「お父さんは、~という理由で・・・と思う」というような話を車中でできているのも大きい。
 不急不要って難しい。「重要ではなく急ぎでもないこと」と辞書にはあるが、日々の生活においてそんなものがどれぐらいあるのだろうか。天秤の片方に命を載せればすべてそれより軽くなってしまうので、それであれば考える余地は残されていない。私は3月8日(日)に行われた年一回のフットサルイベントへの参加は自粛した。若干ではあるがスポンサー料を払っていて、サッカー日本代表経験者数人と同じチームでできるチャンスであったが、あまりにも参加人数が多かったので自らの立場を考慮して判断した。その後、毎週参加しているフットサルには2, 3度顔を出したが、今後は当分見送る。広いグランドで子供とボールを蹴れば体は動かせる。その他には、スーパーへの買い出しは基本的に子供を連れて行くのだが、しばらくは一人で、ということになる。そんなことしか減らせることはない。髪を切らなくても生きてはいける。30日だと少し伸び過ぎるので、通常は25日周期ぐらいである。私にとって部屋が散らかっていると集中力が散漫になるのと同様に、長くなりすぎると何だか気合が入らない。私の線の引き方はこんな感じである。
 その他にもチャンスは転がっている。特に意見作文に取り組んでいる中高生にとっては。「マスク2枚なんてアホか」で終わらせてはいけない。たとえば、5,000万世帯にマスク2枚であれば、1人1枚にした方が良かったのではないか(必要なマスクの数もほぼ同等である)。アメリカもマスクを推奨し始めたが、あれは実質的なものではなく抑止効果を狙ってのものだと考えると、1人1枚の方が、「みんな付けよう」という空気が醸成しやすくなる。そのためにも、せめて閣僚は布製マスクで統一した方がいいのではないか、若者内で感染が拡大していることを考えると、おしゃれなものにする必要もあるかもしれない。現金給付に関しては、確か共産党の議員が出していた案に一番納得した。一律に現金給付して、それを2020年度の所得として換算し後から所得税として徴収するというものである。これであれば計算の手間もかなり軽減され、かつその算出をするのは2021年になってからであり、公平性もある程度担保される。
 「情報リテラシー」というものについても思うところがある。辞書に「自らの目的を達するために適切に情報を活用することができる基礎的な知識や技能」とある。これまでは主に受信する側の話だと考えていた。しかし、あまりにも情報が氾濫し過ぎている今、発信する側にこそそれが求められているのではないだろうか、という気がしてきた。自らがそれなりに有用な情報を発信したとしても、それによって他のもっと価値あるものをぼやけさせてしまうことにならないか、ということに配慮する必要がある。
 最後に、親御様の中には休みを選んだことを少なからず申し訳なく思われる方がおられるがそんな必要はない。それぞれにそれぞれの事情があるのだから、すべてが良い選択なのだ。こういう時期だから余計に良い親御様に囲まれていることを実感できる。懐が寒くなった以上に心は温まっている。そんな気がしている。

PAGE TOP